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煌く貌は何をか語らんや ~レンピッカ展 感想~

黄金の休日も過ぎ、漸く暖かくなってきました今日この頃、
皆様におかれましては、お変わりなくお過ごしでしょうか。
お晩でございます、皇夜です。

さて本日は、渋谷はBunkamura ザ・ミュージアムで開催中の
【美しき挑発 レンピッカ展 本能に生きた伝説の画家】
を見て参りましたので、その感想をば述べようかと思います。

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タマラ・ド・レンピッカ(1898~1980)はポーランド生まれの女流画家。
一般的にはアール・デコの画家と区分されています。
実は、とても恥ずかしい話なのですが、私、大変不勉強でして、この展覧会で初めてレンピッカ氏の名と画業を知りました。
では何故に名前も知らなかった画家の展覧会に行く気になったのか、と申しますと、展覧会の広告塔として使われているあの緑の服の女性像が、どーにもこーにも心に引っ掛かりまして。更には私が敬愛する同志の方々も、この展覧会をお勧め下さいましたので、画家に関して無知ではございましたし、苦手な町ナンバー1(大爆)な渋谷ではございましたが、心を決して行く事に。
ですが、繰り返しになりますが、この画家に関する知識が全く無かったので、本当にまっさらな状態で素直?に作品を見る事が出来、却って非常に意義深かったです。


さてBunkamuraでの展覧会に行くのは昨年の10月以来久し振り。
あの場の空気は好きなのですが、そこへ辿り着くには渋谷の街中を通らねば;;
おそらく、ツウ(?)な方々は渋谷の街中なんか通らず、抜け道を通って行かれるのでしょうが、こちとらそのようなもの、これっぽちも存ぜぬ田舎モノ(爆)。
しかも行くと決めた日はゴールデンウィーク中の休日。
・・・・・・想像しただけでも、うんざりしてしまいましたが、実際に行きますと、更にテンションは下降する一方(大爆)。
すごまじい人波に、とにかく早くBunkamuraへ行くのだ! と眩暈を起こしそうになる我が身に鞭打ち心を強く持って(?)、只管人の合間をすり抜けつつ目的地へ。
そうして辿り着いたBunkamuraは、相変わらず同じ渋谷にあるとは思えないような、ゆったりとした落ち着いた空気に包まれておりました~@

さてさて、展覧会。
普段私は展覧会場で表示されている説明書きをあまり読まない派(そんな派があるんか;)ですが、今回はじっくりと読んでみました。
すると、意外にもといっては失礼かもしれませんが、詩的な文章だったりしてちょっとした新たな発見をしましたv
作品の方ですが、 “・・・すごいなッ” の一言。
人物画が主でしたが、大画面いっぱいに人物が描かれ、まるで、そこからはみ出さんばかり。
筆致ではなく、面で対象を捉えて描く――― 細々とした描写はないけれど、捉えた面の響き合いというか、むしろぶつかり合い とでも言うべきか、それがエネルギッシュに感じられ、そのまま絵の存在感、迫力に繋がっているよう。
そして特に代表作とされている女性像は、作為的に体を捻った独特のポーズ。
それが見事に嵌って、とても“動き”を画面に与え、同時にエネルギッシュさを強めているように感じました。
今回展示されていた作品の多くは女性でしたが、そこでも大きな驚き。
何かと申しますと、こんなにも美しく、そして官能的に描きながらも決して媚びる様な厭らしさもなければ下品にもなっていない――― 本当に見事なまでに煌くような女性の強さと美しさを現していた事です。
特に驚き、そして魅せられたのはレンピッカの娘ギゼットを描いた作品群です。
母が娘を愛しんで温かな眼差しで描かれた絵もありましたが、代表作と言われるものは
少女時代の姿でも、成熟した大人の姿でも ――― 実に蟲惑的でした。
そこに描かれたギゼットは、【自分の娘】という目で見た姿ではなく、【ギゼット】という名の少女、あるいは女というように、突き放して【他人】を見るように描かれている。
だからこそ、他のモデルたちと同じように女性の美と官能を描き出せたのでしょうが、しかしそれだけに留まらない。ギゼットを描いた作品群にはどこかしら悩ましい誘惑、ある種禁忌の馨りがしてならない。そこにはやはり変えようのない事実、【自分の娘】というものが、絵の奥底にあるからだ ――― と。
相反する視点が交差し、その綾に紡ぎ出された女性像は、輝く美と仄暗い馨りを纏い、観る者の心を捕らえ、掻き乱さずにはいられない―――

・・・ま、私の非常に勝手な感想でございますがね^^;

後半生の作品もそれぞれ非常に見ごたえがありました。その時代時代に合わせて、と言いますか、敏感にその時の芸術動向を感じ取り、自作に取り入れるよう挑戦し続けたアグレッシブさには、ただただ脱帽。その心意気、潔さは、正に彼女の全盛期の女性像のような強い美しさだな と。“美しき挑発”とタイトルが謳われていますが、レンピッカ氏の画業や生き様を見るに、むしろ“美しき挑戦”というべきでは――― なんて一人思ったり(爆)。

そんな風に作品自体に魅せられた展覧会でありましたが、更に今回は展示の仕方、アプローチにもヤラレましたね(笑)。
この展覧会でも1つのメインとなる展示室の壁面はオレンジ色、そこに置かれた休憩用のソファが黒い綺羅布、そして他の展示場との境の一部に黒綺羅の簾 ――― 。
・・・とてもスタイリッシュで、レンピッカの作品をよりクールに美しく映えさせていました。

そして、あと一つ。この画家ご自身、非常にお美しい・・・@
本人もそれを十分に承知していたようでして、著名な写真家たちに自分の写真を沢山撮らせていたようです。で、そのポートレートが、これまた非常にお美しい~@@まるでハリウッドの大女優のような雰囲気と美しさ、そしてポージング。・・・何と言いますか、これまた“・・すげぇわ・・・” としか言えませなんだ(爆)。まぁ、これだけの美貌でしたら、自分の演出だって楽しいだろうなぁ なんて思いました(笑)。


・・・とまぁ、大変見応えのある展覧会で、同時にこの画家自身もどんな人となりで、どのような人生を送ったのだろう と興味湧かせるような非常にドラマティックな生き様でして、ついつい図録を立ち読みしてしまいました(爆)。
また彼女の全盛期は、いわゆる“狂乱の時代”と言われた1920年代でして、作品からはその空気も存分に感じられ、往時を想うも一興かと(笑)。
そんな訳で、お勧めですvv


▼▼▼ ご案内 ▼▼▼

美しき挑発 レンピッカ展 本能に生きた伝説の画家
Bunkamuraザ・ミュージアム
10:00~19:00
2010年5月9日マデ


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そして、お勧めと言えば!!!
渋谷とは目と鼻の先、目黒で絶賛開催中のIFAA展覧会も、これまた非常にお勧めです!!
ギャラリー様は住宅街にある1軒屋でして、本当に幻想の館のようですよ~@@
私も最終日はおりますvv
おそらく黒ずくめの格好でウロウロしていると思われますので(爆)、どうぞお気軽にお声を掛けて下さいませ~vv

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